マーカ技術について


高精度マーカは、現実空間の中にバーチャルな3次元空間を作り出す画像計測ツールです。
特殊光学系LEAGによって安定した空間を生成し、カメラとマーカの相対的な位置・姿勢の高精度な計測を実現します。

LEAG(LEnticular Angle Gauge)

  • 相対的な角度に応じて黒線が移動する
  • 高精度姿勢計測用の特殊光学系
  1. 画像処理でLEAGパターンを解析
  2. 角度情報を抽出
  3. マーカ姿勢を高精度に推定

とくにマーカ正対時の姿勢推定誤差が従来型ARマーカの1/10未満に

レンチキュラーレンズを
用いたLEAGの構造
レンチキュラーレンズを用いたLEAGの構造
マーカ姿勢に応じた
LEAGのパターン変化
マーカ姿勢に応じたLEAGのパターン変化

マーカの技術応用例

応用例 1ドローン等の移動ロボット制御

移動ロボットに搭載のカメラや環境に設置したカメラから高精度マーカを認識することで、自己位置・姿勢の把握ができる。

環境に設置したマーカがローカルな3次元空間を生成。その空間内での移動ロボットの自己位置・姿勢を計測可能。

応用例 2ロボットハンド制御

ロボットハンドに搭載のカメラから対象物に設置した高精度マーカを撮影するだけで対象物の位置と姿勢を高精度に把握できる。

対象物の位置・姿勢を一枚の画像で正確に把握できる。

応用例 3モーションキャプチャー

1枚のマーカで1つの部位の位置・姿勢を計測可能。マーカのID番号認識機能により、計測部位の特定も容易。少ない設置マーカ数でリアルタイムの動作解析を実現。

ロボットや人体の各部位にID番号の異なるマーカを設置。各部位の6自由度の動きを追跡可能。

応用例 4管理、記録

被写体とマーカを同時に撮影することで、画像の中に3次元空間情報を記録することが可能。複数マーカの利用により、マーカ間の相対的な位置・姿勢の変位量の情報も記録可能。

手持ちカメラから3つの基準点間の距離を取得する様子。